無常を映す町

ご無沙汰です
皆々様 元気でしたか？

記事のネタは沢山有るのに
起こしている余暇がない為
下書きをしておいた記事を載せて
また忙殺の日々に身を隠します
では次回の更新までお元気で！

昔 暮らしていた町に行った

その町は
一人暮らしを
初めてした町だった
駅から遠くて
バス停も遠くて
コンビニも遠い
不便で閑静な
丘の上の住宅街だった

そういえば
この町を去ってから
10年振りの訪問になる

通勤で使っていたバスに
久しぶりに乗り込んだ
車窓からの眺めは
懐かしさよりも
見知らぬ店舗が目についた

馴染みだったバス停で下車し
住宅街の中へ歩み入る
するとそこには
様変わりした町が広がっていた

もともと古い町並みだったから
リフォームでは補えなかったのだろう
建て替えの空き地と
新築の家並みが斑に広がり
あの頃の町の面影は
見当たらなかった

正直 久しぶりに来た と言っても
たかだか10年だ
10年で町とは
こんなに変わるものなのか!?

あまりの変化に
動揺した頭で
なんとか考えてみる

10年というと
赤ん坊だったら
小学4年生になり
小学4年生だったら
成人になっている年月だ
そう考えると
その分 町が変わっていても
おかしくはないか…

同様に
自分の年齢を呟いてみると
この町は
若き日の思い出と
素直に思えた歳の数に
ようやく納得ができて
苦笑した

今は
この町ではない町に帰ることが
嬉しくもあり
少し寂しくもある